絵本の中身ができたら、スタッフの手で製本します。
その工程がこちら↓
まずは全ページを順番に貼り付けていきます。
右下・左下にページ数を書いてもらう理由は、この貼り付け作業でページ順を間違えない為でもあります。
次に絵本の見返し(表紙と本文をつなぐ役割の色画用紙)を両側に貼り付け。
この見返しの色も表紙と同じように、色見本から選んでもらうのでそれぞれで違う色なんです。
本文と見返しの合体が終わったら、重しをして何日か置き、張り合わせを固定します。
がっちり張り合わせができたら、中身と表紙を合体させる準備です。
寒冷紗(かんれいしゃ)を本のサイズに合わせて切ります。
(これが中身と表紙をより強く合体させてくれます)
ボンドを背表紙側に塗って…
寒冷紗の貼り付けができました。
これで中身の準備が完了です。
次は表紙の工程をご紹介します。
これは表紙を描いた画用紙をハードカバーにする為の厚紙です。
大きな厚紙が表紙・裏表紙、細い厚紙が背表紙用です。
まずは表紙の四つ角をハサミでナナメにカット!
こうすることで角を綺麗に織り込むことができます。
角のカットが終わったところ↓
裏にボンドを塗っていきます…。
全体に濡れたら厚紙を置いて…。
四方を折っていきます…。
角もきっちり。
裏返して、ふきんで押さえて…。
表紙の準備完了です!
いよいよ、表紙と本文の合体です。 背表紙のミゾにボンドを塗って…
本文がズレないように、気をつけながら位置決め。
ボンドを流したところをよく押さえたら…一度開いて…。
見返しの裏に刷毛でボンドを塗って、表紙と貼り付け…。
反対側も貼り付け…。
表紙と中身がくっつきました。
表紙が汚れないように気をつけつつ、重しをして数日間。
これで表紙と中身がしっかり固定されます。
これで、本の形になりました。次は仕上げです。
防護カバーシートをを貼り付けます。
本のサイズに合わせてシートを切って…。
表紙と厚紙の貼り付けと同じく、角をナナメにカット。
ズレないようにシートと本と合わせて…。
ふきんで押さえながら、画用紙とシートの間で気泡が入らないように貼り付けていきます。
これまでの作業と同様以上に慎重な作業です。
貼り付けできました。
背表紙のところでシートをカットし、折り返し。
角きっちりにシートを折り込んで貼ります。
ではいよいよ反対側の貼り付けです。
ゆっくりゆっくり…。
貼れました。
角をカット。
背表紙のミゾあたりもカット。
シートを折り返して…。
背表紙の余分なシートをカットすれば…。
製本完了です。
防護シートでピカピカの表紙になりました。
このあとも、再び絵本に重しをして強固に貼り付けし、それから作者へお返しになります。
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